Alternatives to significant No.3

Significantを英語論文で使ってはいけないって本当ですか?

Significantには重要な、重大なという “important”と同じような意味合いがありますが、英語論文で “significant”を使う場合は「統計的に有意な」結果が出た時だけに使用を限定した方が良いというのが一般的なルールです。

これには統計的に有意な結果が出た時だけにSignificantの使用を限定することで、そうでない結果との混乱を防ぎたいという意図があります。

ですからもし皆様の英語論文内にSignificant をただ単にimportantと同じような「重要な、重大な」という意味合いだけで使用している箇所があった場合はそのSignificantという語を何か他のimportant の同義語(synonym)に置き換えて読者の混乱を防ぐ必要があります。

例えば以下のようにSignificantを使っていらっしゃる場合はSignificantの代わりに何か別の語を考えた方が良いでしょう。

Thus, it is significant to understand the possible effects of XXX.
したがって、XXXの考えられる影響について理解することが重要なのです。

もちろんこの場合significantをimportantに置き換えるのも一案ですが、importantをあまり頻発し過ぎるとimportant そのものの重要性が薄れ、インパクトに欠けた英語論文になってしまう場合もあります。

この部分にどの語を選ぶかで研究の重要性の伝わり方が左右されるのでじっくりと吟味して考えてみましょう。

Significant、またはimportantの代替案としてざっと以下が考えられます。

Noteworthy 注目に値する、顕著な、目立つ
Critical 決定的に重要な
Crucial 極めて重要な、決定的な、必要不可欠の
Imperative 緊急に絶対に必要な
Essential 必要不可欠な、極めて重要な
Indispensable 不可欠な、欠くことの出来ない、絶対必要な
Vital 不可欠な、きわめて重要な
Compelling 注目せずにはいられないほど重要な
Invaluable 計り知れないほど重要な
Influential 影響力の大きい
Meaningful 有意義な
Momentous 将来に大きな影響を与えるほど重要な
Extensive 広範囲に、多方面に渡って影響が大きい
Far-reaching 広く適用できるほど重要な
Paramount 何にも増して重要な
Pivotal 枢軸のような、中枢の、重要な

まず、統計的に有意な結果までには至らなかったが、注目すべき点はあることを伝えたい時には注目に値する、顕著な、目立つという意味のnoteworthyが便利です。

It is noteworthy that XXX showed signs of YYY.
XXXがYYYの兆候を見せたことは注目すべきことである。

CriticalやCrucialは何か物事の命運を決定的に左右するほどの重要な決断に繋がるような重要性を示唆したい場合に有用です。

XXX plays a crucial role in the diagnosis.
診断にXXXは(決定的に)重要な役割を果たす。

Imperativeには緊急性があり、何らかの事柄が緊急に絶対必要であるという切羽詰まった緊急性に満ちた重要性を表したい時に使うと効果的です。

Understanding the XXX mechanism is imperative to the development of effective targeted therapies.
XXXの仕組みを理解することは効果的な標的治療の開発に(急を要して)絶対必要である。

Essential、indispensable、vitalも絶対必要であるという意味合いでは同じですが特にindispensableやvitalの場合は無くてはならない、欠くことができない、この事柄がなければ何らかのシステムは機能しない、これがなければ回って行かないというほどの不可欠な重要性を意味します。

XXX is indispensable for YYY production.
YYYの製造にXXXは(欠くことができないほど)重要だ。

一方、Compellingはほぼいつもevidence(証拠)と共に使われ注目せずにはいられないほど重要な証拠を指します。

Our results provide compelling evidence that XXX is YYY.
私たちの結果はXXXがYYYであるということを示す(注目せずにはいられないほど)重要な証拠である。

Invaluableは計り知れないほどの価値がある重要性を表すので皆様の研究結果が今後、一般社会や学術界にどのような影響を与えるかについて最後にDiscussionで言及される時に有用です。

同様にinfluential 影響力の大きい、meaningful 有意義な、momentous 将来に大きな影響を与えるほど重要なもご検討ください。

Our results represent a momentous step toward XXX.
私たちの研究結果はXXXへ向けた(将来に大きな影響を与えるほど)重要な第一歩である。

他にはextensive広範囲に、多方面に渡って影響が大きい、far-reaching 広く適用できるも、研究結果の影響が幅広く色々な分野や地理的に広い範囲に適応される場合などに使うとより的確でインパクトのある締めくくりになり得ます。

Our results have far-reaching consequences for XXX.
 私たちの研究結果は(広範囲に)XXXに重要な結果をもたらす。

Pivotとは英語で旋回軸を表します。その関連語であるPivotalは枢軸の(ような)、中枢の、重要なという意味でimportantの代替案として特にその事柄がある特定のメカニズム(仕組み)の中枢的な役割を果たし、その事柄がなければそのメカニズムが回って行かないほど重要であることを表す時に有用です。

Vitamin D deficiency plays a pivotal role in decreasing the risk of COVID-19 mortality rate.

ビタミンD欠乏は新型コロナウイルス感染症のリスクを軽減する上で中枢的な役割を果たす。

最後にどうしてもimportanceという語が使いたい方はparamount importanceを使うと「何にも増して重要だ」という意味になります。

XXX is of paramount importance to YYY.
XXXはYYYに取って(何にも増して)重要だ。

いかがでしたか?ご質問やご不明な点がございましたらお気軽にご連絡ください。

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アメリカのZoomへの対処法

3月末ごろからアメリカ各地でZoomを大学やその他の教育機関の講義や授業で使った際に起こった人々を唖然とされるような数々の事件が報告されており、これを受けて3月30日に米国連邦捜査局(Federal Bureau of Investigation; FBI)が特に教育機関に向けて警告を発している記事(情報源参照)をいくつか見つけました。参考にして頂ければ幸いです。

翻訳をまとめるとまず衝撃的なのはカリフォルニア州立大学ロングビーチ校の博士論文公聴会のために40名ほどがZoomを通してネット上に集まっている際にいきなり、男性の下半身があらわにされた画像と共に人種差別的なメッセージが殴り書きされた場面が現れその場が騒然となったそうです(Bondo, 2020)。

また、テキサス大学、南カリフォルニア大学、マサチューセッツ州の2校の高校などでも見知らぬ人物が講義や授業に突然侵入して卑猥な言葉や人種差別的、ヘイト的な発言を発したりポルノ画像を見せるなどの似通った事件が起こっており、これらの衝撃的な出来事指す “Zoom-bombing” (ズーム・ボンビング)=「Zoom爆弾 」という新語が生まれています。

加えてZoomはFacebookの使用者でない登録者のデータをFacebookに無断で共有したことで訴訟されています。

そればかりか米国中央情報局(Central Intelligence Agency; CIA)に30年以上勤務し諜報情報保護に貢献したキャリアでCIAよりメダルを授与され、情報セキュリティ保護戦略に関する数々の著書を書いたことでも知られる情報セキュリティ保護の専門家であるクリストファー・バージェス氏(Christopher Burgess)がCIA、FBIなどの米国政府の機密情報保護機関に就職を希望するプロ専門の職探しサイト、Clearance Jobs.comでZoomで会議や講義を行った際にどのように情報が中国北京のサーバーを介して抜き取られるかについて説明し警告を発しています(Burgess, 2020)。

Zoomから発される情報に中国が関与している確たる証拠は企業が米国証券取引委員会に提出することを義務付けられているSEC Form 10KにZoom自らが「Zoomは1月31日の時点で700人の中国人従業員を動員し主に中国で研究や開発をおこなっている」と記載したことからも明白であることが書かれていました。

バージェス氏の記事によると米政府が情報セキュリティ上問題があると判断しブラックリストに最近追加したアプリケーションの中にはZoom の他にTikTokも含まれていることが報告されています。

加えてトロント大学(University of Toronto) のサイバーセキュリティの専門家、ビル・マーザック研究員(Bill Marczak)や米国国家安全保障機関(The National Security Agency)で以前活躍した研究者であるパットリック・ワードル氏(Patrick Wardle)もZoomの暗号化方式の問題点について指摘しています。

これらを受けてZoomのCEOであるエリック・ユアン氏(Eric Yuan)は自らのブログで暗号化方式をどのように改善したかを述べていますが、その答弁に中国のサーバーを経由する暗号キーがどのように守られるかに関する言及はなく懸念は募るばかりのようです。

特に政府関連の公共機関がZoomを使う事は非常に危険であるとバージェス氏は結論付けており、Zoomの使用をすぐに中止することが勧告されています。

皆様はZoomの使用についてどう思われますか?コメントして頂けると嬉しいです。

【情報源】

Bond, S. (2020, April 3). A must for millions, Zoom has a dark side—and an FBI warning. NPR [ News article] . Retrieved from https://www.npr.org/2020/04/03/826129520/a-must-for-millions-zoom-has-a-dark-side-and-an-fbi-warning

Burgess, C. (2020, April 6). Zoom’s data sailing into China: FBI issues warning of counterintelligence threat [ Daily intelligence news article]. https://news.clearancejobs.com/2020/04/06/zooms-data-sailing-into-china-fbi-issues-warning-of-counterintelligence-threat/

Setera K. (2020, March 30). FBI warns of teleconferencing and online classroom hijacking during COVID-19 pandemic [ Warning ] . Retrieved from https://www.fbi.gov/contact-us/field-offices/boston/news/press-releases/fbi-warns-of-teleconferencing-and-online-classroom-hijacking-during-covid-19-pandemic