Thereby No.2

日常的には古語でも英語論文では便利に使えるtherebyの活用法

皆様は英語論文を書いていらっしゃって文章がなかなか簡潔にまとめられず悩んだことはありませんか?こんな時therebyの使い方をマスターしていると便利です。

日常的には時にOld Englishつまり古語と称されtherebyはあまり使われなくなったにも関わらず英語論文では簡潔に文章をまとめる上で分野を問わずよく活用されます。

Therebyは「それによって、そのため」を意味する副詞で、何らかのアクションをしたことにより何らかの結果がもたらされることを表します。

例えばWe cleaned up the clutter in our laboratory, thereby making it easier to conduct an experiment. というように散らかった研究室を掃除したというアクションを持って、実験がしやすくなったという結果がもたらされたことが示せます。

この時、therebyの前にはカンマを置きmakingといった動詞の原形にingがついた分詞ではじまる分詞構文がカンマとtherebyの後に続きます。

Therebyを上手く使えるようになるにはまずTherebyとThereforeの違いについて理解しておくことが大切です。

日本語では「それによって」という意味のTherebyは時に「したがって、それゆえに」という意味のThereforeとよく混乱されます。

上記の例文からもわかるようにTherebyもthereforeも何らかの結果をもたらすという点は同じで非常に似通った意味合いですが、厳密に言えばtherebyが何らかのアクションを持ってもたらされた結果を表す場合に使われる一方でthereforeは何らかの理由を持ってもたらされた結果を表す時に使われます。

つまり1番の文は研究室を掃除したというアクションに焦点が置かれて書かれていることがわかります。

このように何らかのカギとなるアクションによってもたらされる結果であることを強調したい時にはtherebyを使って英語論文を書くと重要ポイントにより注目が集められます。

Before

After

同じことを述べるならより簡潔な文の方が良いというのが科学英語の黄金の鉄則ですから断然こちらのAfterのヴァージョンがジャーナル出版に適していることがわかります。

Beforeの文は英文法的には間違ってはいませんが査読者からは「回りくどい」と指摘を受けることが想定されます。

Before

After

Therebyを使うことでSubstance Wのアクションを強調しながら結果をひとつの文ですっきりとまとめることができました。

先ほどの文と見比べて皆様もお気づきのようにジャーナルでは他者が行った先行研究を現在形で書く一方で自身の研究結果は過去形で書く場合が多いという傾向にあります。

これはAnnals of Internal Medicineでtherebyが使われている例です。この例ではHCVを治癒するというカギとなるアクションを持ってリスクが減らされるという結果がもたらされるのでtherebyが的確に活用されているということがわかります。

こちらはNew England Journal of Medicineでtherebyが使われている例です。

ここではナトリウム・グルコース共輸送体2の抑制剤が高血糖障害を減速させるというアクションがカギとなりurinary glucose excretionがincreaseするという結果がもたらされているのでtherebyが使われています。

こちらはAmerican Journal of Sports Medicineからの例です。

ここでは先行研究が示唆したアクションを持ってある特定の患者のリスクが高まることがtherebyを用いて示されています。

まとめるとTherebyは「それによって、そのため」を意味する副詞で、後に分詞構文を取り何らかのアクションをしたことによって何らかの結果がもたらされることを表します。

特に英語論文では何らかのアクションに注目を集めたい時に使うと効果的です。

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