初めて英語論文を執筆される若手の方はディスカッションを書く際に何から始めれば良いか悩まれる方も多いと存じますが、これらの質問にひとつひとつ丁寧に答えて行くだけで自然にディスカッションが完成します。
ベテランの方でもすぐにディスカッション・セクションを書き始めようとするのではなく、以下の質問を自身にじっくりと問いかけ、これらの質問の回答を出来るだけ多く雑記帳にメモしてアイデアを2~3日十分膨らませるひと手間を惜しまないことでディスカッションにグンと差が付きます。
英語論文におけるディスカッションは著者の思考力が最も問われる舞台であるため同じ研究結果が出たとしても着眼点の面白さや洞察の深さそしてアイデアのプレゼンテーション方法により英語論文を活かすも殺すも出来る著者の手腕が最も問われる英語論文の要の部分です。
これは言い換えれば例え仮説が支持されなかったとしても諦めるべきではなく、なぜ仮説が支持されなかったかに関する深い洞察力に溢れる考察をディスカッションで展開することが出来れば採択される可能性を高めることが出来るという事です。
あるいはある特定のジャーナルから残念ながら採択されず、戦略を変えて他のジャーナルに再挑戦される場合ももう一度ディスカッションを検討し直すことにより英語論文全体の印象を改善できる場合もあります。
ご自身が出版されたいターゲット・ジャーナルやご自身の分野のトップ・ジャーナルに出版された英語論文でこれらの質問への回答がどのようプレゼンテーションされているかに関する特徴を調査されることも一案です。
特に質問4、5、8は著者の思考力や発想力が問われ英語論文を活かすも殺すもできる大きな鍵となりますから共著者の方々ともじっくりと話し合い出来るだけアイデアを出しあって(ブレインストーミングして)考えましょう。
質問9にどう応えるかで皆様の研究のインパクトが左右されます。
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